【芥川賞受賞】”おいしいごはんが食べられますように”を読んだ感想【レビュー】

巡り巡って最終的には、電子書籍より紙派!!

博士課程に在籍する理系大学院生「たちとも」です。

本記事では、私が2022年10月に読んだ本を紹介します。

一冊目は、

「おいしいごはんが食べられますように」

です。

たちとも
たちとも

初見は、料理のレシピ本かと思いました!!

本作は、第167回芥川賞を受賞しているということで、話題になっていたので読んでみました。

最近は、あまり小説を読んでいなかったですが、本作はイッキ読みして、

再度記事に書くためにもう一度読みました。

では、いこう!!

この本はこんな人におすすめ!!
  • 「普通ってなんだろうなぁ」と疑問に思う人
  • これから社会人になる人や新社会人
  • あまり本は読まないけど、久しぶりに読みたいなぁと思った人
目次

あらすじ

「何気ない日常の中の癒しを描いた心温まる作品」や「共感してクスッと笑って元気になれるお仕事小説」といった雰囲気のタイトルや表紙ですが、

決してそんなことはなく、職場のドロドロとした人間関係を”たべもの”を通じて、表現された一作です。

以下、あらすじです。

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作

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登場人物は主に3人。

二谷さん芦川さん押尾さん

二谷さんは、一般的な”普通”とはずれた感覚を持った男性。

これは、本作中での”食べること”を通じて表現されている。

芦川さんは、”普通”に溶け込むことが上手な女性。世渡り上手。

押尾さんは、そんな芦川さんが嫌いで、二谷さんと一緒に嫌がらせを決行する。

重要ポイントは、二谷さんと芦川さんは付き合っているという点と、ある日嫌がらせがばれるということ。

これに着目しつつ、本作で登場する”たべもの”が文章中でどのように表現されているかを考えながら

読むと、本作の奥深さがより一層楽しめると思います。

実際に読んでみた感想

私が本作を読んで感じたことは、一つだけです。

普通”を定義することは難しいということです。

本作では、世の中の当たり前に対して、

斜に構えた姿勢の二谷さんに妙に納得させられる場面が多々登場します。

  • 仕事ができるからって出世したいわけではない。
  • この人なら追い抜ける、時間もかからず、すぐに、簡単に。そう感じた人を尊敬するのは難しい。
  • 誰でも自分の働き方が正しいと思ってる。
  • 体や頭を動かすエネルギーを摂取するための活動に、いちいち「おいしい」という感情を抱かなければならないことに疲れる。
  • おれは、おいしいものを選ぶために生活を選ぶのが嫌だ。
  • おいしいって人と共有し合うのが、自分はすごく苦手だったんだな。

当たり前を疑うことが大切と成功者はよく言うが、

このレベルで人と感覚が違うと生活に支障でそうだなと思いました。

この文章もある物語の流れを踏まえて、読むと一層その意味が強く理解できると思います。

微妙だった点

主語の「私」が統一されてなく、迷子になってしまうような文章になっています。

今、これは誰がしゃべっていて、考えていることなのかが

不明慮になってわからなくなることが多々ありました。

たちとも
たちとも

あらすじを軽く押さえて読むと内容が理解しやすいです!!

私自身、この本を読んで、主語のあいまいさが気になったのですが、

これも著者の意図的なものなのでは、ないかと考えるようになりました。

明らかに、わかりにくい。編集者も気づかないわけがない。

こう考えて、もう一度読むと自分の中で納得のいく答えが出たような気がします笑。

まとめ

本記事では、芥川賞受賞作「おいしいごはんが食べられますように」を紹介しました。

内容は、決して明るく楽しいものではありませんが、とても深くいろいろなことを考えれるような一作になっています。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

全150ページほどなので、普段本を読まない人にもおすすめの一冊です。

では、また!!

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