人は、知らず知らずの内に自分の限界を決めているのだと思う。
自分なんかには出来るわけない…
その意識が、無意識の自分にまで浸食すると、挑戦することを恐れるようになる。
つい最近、読んだ本に書いてあったが、
人間には、2種類のタイプがいて、
- 硬直マインドセット
- しなやかなマインドセット

無理にでも、しなやかなマインドセットに意識を持って行った方が良いという内容だった。
元来、私はしなやかなマインドセットの持ち主だと思っている。
これは、きっと小さな成功体験の積み重ねによって構成されたのだと思う。
私の家系は、生粋の理系一家で、文系科目が全くできなかった。
大学受験の時、私は国語があまりに出来ず、模試では5割を切ることすらあった。
だが、「親の遺伝は関係ない、必ず努力で出来るようになる」という脳筋マインドを憑依させ、
涙を拭いながら、勉学に励み、
本番で8割を取る、豪運なのか実力なのかわからない奇跡を起こした。
このような経験がある故に、能力は必ず開花するものだし、簡単には諦めてはいけないと思っている。
そもそも、諦めるぐらいの覚悟なら、初めから挑戦しない方がいいのでは?と思うほどである。
話がだいぶ逸れてしまった…
映画を見に行こう、そう言い私の友人は、朝9時からの映画に誘った。
内容は、素晴らしく、その後昼ご飯を食べることになった。
私たちは、生粋のラーメンerなので、ラーメンを食べることにした。
友人は、二郎を食べたことがないということだったので、
二郎の本店「ラーメン二郎 三田本店」に向かった。
ここは、4年前に一度、友人と行って以来だ。
1時間半ほど並び、ラーメンができたのは、14時を過ぎていた。
昼ご飯を食べるまで、何も食べていなかった私は、
ラーメン小にチャーシュートッピングをした。
二郎は、スピード勝負で、お腹がいっぱいと思った時点で負ける。
目の前に出された二郎に、飛びつき、食べ始めた。
食べ始めて、数分何かがおかしかった。
胃の中が異常に、気持ち悪くなり始めた。
一食目に、脂まみれのチャーシューの入った極太麺なんて、食べれるはずがない。
脳が、間違った認識をし始める。
やればできる、食えると思え!!お前は幾度となく困難を越えてきただろ!!
そう自分に言い聞かせる。
二郎にきて、お残しほどプライドを傷つけるものはない。
箸よ、動け、動け、動いてよ!!!
シンジ君並みに心の声を叫ぶ。
隣をちらりと見る。
確実にその量を減らしているお前、それ見て焦る俺。
今、目の前にあるのは、パスタではなく、ラーメンです。
天を仰ぐ。こういう時の相場は、大体快晴ですが。ここは油まみれの汚い天井。
シンジもびっくりの知らない天井です。
食えると思え、そう言い聞かせている時点で、きっと食えないという意味を含有している。
私は、隣の友人に声をかけた。
「もう、食べれません…」
樺地なら、きっと食べきっていると思います。跡部様も激おこです。



私は、チャーシューと麺をスープに隠して、店内を後にした。
やればできる、食えると思えば食える。
そんな夢のようなセリフに唾を吐いた、
出来ないことは、出来ません。
私の脳に、「硬直マインド」が刻み込まれた。