【東南アジア遠征#2】結果が全ての世界へ、昨日のことはもう忘れた。

壁には、一度使われたであろう顔パックが敷き詰められていた。

朝起きて、近所のカフェに向かう。

朝ごはんから、昨日のようなことを起こす訳にはいかない。

そう思い。無難なもの、BLTサンドイッチとカフェラテを注文。

屋外で蒸し暑く、何もしていなくても汗が出てくる。

そんな朝に出てきたのは、手で持てないほど熱いカフェラテであった。

Are you kidding me? Are you serious?

そう言ってキレそうであったが、ここは我慢するかと

思い諦めかけた瞬間、昨日からの流れを変えないといけないと察知。

Can you exchange cold one?

咄嗟に出来てた英語に虚を突かれる。自分よ、良くやった。

爽快な滑り出しで始まった二日目。とりあえず歩きながら何するかを考える。

国立美術館にでも歩いて、行こうと思い、鬼のウォーキングを始める。

6.6km。1時間半の道のり。

フルマラソンを走り切った私には、余裕の距離感。

この旅のスタイルは、きっと1人だからできることだろう。

マニラの街並みを歩きながら、観察するといろいろなことを考える。

さっきまではビジネス街で綺麗だったのに、少しずつ治安が悪くなる、空気が変わるそんな感覚。

舗装されていない道路。しょんべんの悪臭、暇そうな人たち。

貧富の差がでかいと聞いたが、ここまで如実にわかると何とも言えない感想。

小さな家の壁に敷き詰められた顔パックを見たときは、なかなかな衝撃。

それって、再利用するんだな、てかできるんだな。

自分の中の価値観が壊れたような、そんな音がした。

無事、美術館に着き、フィリピンの歴史や宗教を題材としたアートを鑑賞。

無知の知を実感後、少し遅めの昼食。

スコールが降ってきたこともあり、マップで調べた適当な店にダイブ。

まぁまぁな値段の定食、ビール2杯、イケおじ達の生演奏を堪能。

結局、食に関して、ある程度衛生的で、値段がする箇所にしか行けなくなってる自分がいた。

選んでないようで、しっかり選んでいる。そんなことに少しの寂しさを感じつつ、

次の目的地、なんとか要塞へ。ここは世界遺産で有名だそう。

世界遺産検定2級を持っている私は、かなり興味を惹かれた。

結果は、まぁ歴史関連の遺跡で、少し重い。まぁそれもまた経験だと言い聞かせて

また、歩く。世界三大夕日が見えるビーチで休憩でもしよう。

2時間ほど歩いて着くと、工事中で閉鎖されていた。

まぁ、まぁ、まぁ。そんなこともある。

スタバで軽く休憩を取りつつ、読書。

その後、マニラのカジノ最大級の規模感である「オカダマニラ」へ。

場内の圧倒的な雰囲気に息をのむ。くそでかい。

軍資金は2,3万としようかと思った瞬間、これまでのカジノ経験が私に襲い掛かる。

空気に呑まれるな。

極論、1人でカジノに来ても面白くはない。

どちらかといえばカジノに来たという経験と少しのギャンブルを嗜み、

ちょい勝ちで帰るのが、一番、賢い。

これまでの経験がしつこくそう主張してくるので、

私は入国時に換金した余りの1500ペソ(日本円で3,886円)だけチップに変えた。

とりあえず、ルーレットでダブルアップを図る。

若干、減ったりもしたがすぐに倍になった。

欲をかき、更に増やすがそううまくはいかない。ここで手を引く。

次にミニマムベットが倍のテーブルに着弾。

手持ちのチップを3分の1に減らす誤算がありつつも、果敢に攻め続け執念のダブルアップ。

ここで、一度席を立ち、一番得意なサイコロエリアへ。

やはりここでも増える。今日はついている。間違いなく。

そんな楽観主義が出てきた瞬間、悲観主義の理性が足をかける。

もうやめておけ。一度に賭ける額がどんどん増えてきているときは、負けへのフラグ。

ここで大切なことは、自分への言い訳を作って、撤退すること。

本来、私はこのカジノに夕方から一時間ごとに行われるショーを見に来たのだ。

1時間ごとにあるから、あと少し勝負できるぞ。

そんな信じられないほど大声の心の声を鼻で笑う。

人間は経験から学ぶのである、何事も。

私は、スッと席を立ち、スマートに換金。カジノを後にした。

1500ペソは、1時間ちょいで400%増の6000ペソになった

ここで大切なのは、額ではなく、カジノで来たという経験と少額でも勝ったという事実。

ショーを堪能し、ジョリビーというフィリピンで有名なファストフードを食し、

会場をゆっくり後にした。

今日はトータルで21.5km歩いた。

疲労と程よい脳汁で昨日の出来事を忘れかけている自分がいた。

今日のために、昨日の出来事があった。

そんな信じれないほど都合の良い解釈で過去をアップデートして、1日を終えた。

【東南アジア遠征#3】下を向くな、サングラスが落ちて壊れるぞ。

身体は極限まで、追い込まれていた。 朝起きて、何をするかを考える。少し下半身が痛いと思ったら、 どうやら昨日の21.5kmという旅行にふさわしくないほどの距離を歩いたからだと合点がいく。 とりあえず、準備をし、朝食を取りに、スタバへ。 最近

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