【コラム】白目のだるま、塗らない黒目、繰り返す自問自答。

家で作業する際、ディスプレイの裏にある赤い影。

そう、これはTOPの写真の「だるま」。

この「だるま」をもらってから、5年の歳月が経ち、6年目に達した。

我が家では、受験のシーズンになると

勝尾寺という必勝祈願で有名な神社のだるまに黒目を入れて、合格祈願をするという風習があった。

勝ちダルマ | 勝運祈願・水子供養・人形供養・大阪観光 ::: 西国二十三番札所 勝尾寺|勝尾寺

勝尾寺は、箕面国定公園の中心にあり、1300年の昔より勝運の寺として信仰されています。大阪府下でも唯一自然の残された場所で、四季折々の花や鳥、また大自然の表情が楽しめます。

現に、俺は高校受験、大学受験時、この神社で「だるま」を手に入れ、

その背中に志望校の合格祈願、右目に黒目を書き込み、勉強に打ち込んだ。

合否の結果に関わらず、合格すれば、左目に黒目を書き込み神社に返却し、

不合格なら、左目に黒目を書き込まず、神社に返却する。

どっちにしろだるまは返却するのが慣習である。

時は5年前に遡り、俺は実家に帰った際にこの「だるま」が渡された。

理由は大学院受験シーズンだったからだ。

実家から家にこの「だるま」を持ち帰り、院試勉強が始まった。

俺は、このだるまに目を入れるかどうか悩んだ。

というのも、大学院試は、高校受験、大学受験に比べて、比較的合格率が高く、

この大学院受験レベルで黒目を入れるのは、レベルが低くないか?と思った。

結局、俺はこのだるまに黒目を入れるのをやめた。

そして、なんの波乱もなく、普通に大学院試に合格した。

それ以降、黒目が書き込まれていないこの「だるま」と5年間同居した。

そして、それも気づけば、6年目。

この5年間、辛いことがあった際、乗り越えた試練があった際、

このだるまに黒目を書くべかを考えて、自問自答した。

この案件は、だるまに黒目を塗って、神に祈るレベルか?自力で乗り切れないか?

そんなマジでどうでもいい自問自答を繰り返し、ここまで来てしまった。

本当は、3年前の博士課程入学時に博士号取得と書きたかった。

けど、それを書くと、その案件以上の困難に立ち向かうときに、心細いなぁと思い、書くのを辞めた。

あと、少しで俺は博士号を取得する予定である。

黒目を書かなくても、また乗り越えてしまいそうだ。

その結果、どんどんこの「だるま」に黒目を入れるハードルが高くなる。

しかし、それと同時にこの「だるま」に黒目を入れる日は来る日が楽しみな自分もいる。

何年後の、どんな案件で、どれくらいの難易度なのか・・・

非常に待ち遠しいものです。では、また。

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