【東南アジア遠征#13】土砂降りのホーチミン、出会った青年。

時計に針は10時を過ぎていた。

パパっと準備し、とりあえず外の世界に。

案の定、予定は立てていないので、サッと調べて出てきた

「ベトナム戦争証跡博物館」に向かうことに。

バイタクを配車し、目的地へ。

向かいながら、考える。多分現金払いだけだろうから、両替しないといけないなぁ。

こういう資料館、博物館、美術館系は、現金払いの確率が非常多い。

到着して、チケット売り場に行くと、案の定だった。

まぁ、調べれば対策できたが、小さいことは気にしない。

散歩がてら、両替所を探すと、一キロ先にあった。

ちんたら、歩いて向かう。街並みを感じる。

目的の両替所に周辺に着いたが、なかなか見当たらない。

じっくり調べてみると、そこは閉まっていた。

運が悪いが、まぁそんなこともあると切り替え、別の両替所へ。

歩くこと、10分ほどで到着。無事換金。

さて、博物館に向かおうかと思ったが、少しおなかが減ってきた。

いつもなら、カフェに行くが、ベトナムということもあり

バインミーというSubway的な食べ物を食べに行こうと思い、調べる。

調べてると雨が降ってきた。少し待つがあまり、やむ気配がない。

これ以上、時間は無駄に出来ない思い、バインミーの店に向かい始める。

歩いて30分ほど。ここまでかける価値があるかはわからない。

次第に雨は強くなる。交通量が急に少なくなる。バイクが一気に雲隠れする。

道端から人が消える。そんななか、傘もさすことなく、目的地に向かう。

服はびしょ濡れ。私は後に引けなくなっていた。

ここまで濡れたらもはや雨の量は関係ない。

果敢に攻める。人生に守りはなし、待つ時間もない。

ようやく、店に着く。店内には店員一人と客一人

びしょびしょになりながら、店員を呼ぶ。

人気No1のバインミーとあまりの寒さにホットコーヒーを注文。

注文を待ちつつ、携帯をつついていると

目の前にいた客から、

「日本人ですか?」

と声を掛けられる。

旅に出会いは、不可欠である。

ここまでの全ての選択肢は、この出会いのためにあったのかもしれない。

「はい、日本人です」

これが、摩訶不思議な一日の始まりとなる。

【東南アジア遠征#14】することがない??それならアート鑑賞に限る。

ベトナムは、ホーチミン。 前半戦で飛ばしすぎた感とリサーチ不足感もあって、 観光地に行く場所も既になく、途方に暮れていた。 時間があるときは、アート鑑賞に限るというマイルールのもと、 ホーチミン市美術博物館に行った。 ベトナムのアートは、近

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