審査員の教授方も「良い発表だ」と褒めていた。質疑応答も上手に答えていたし、素晴らしい発表だった。合格です。
指導教員からそう言われ、肩の荷が下りる。
2024年8月5日。ブラックマンデーを越える下げ幅を見せた日経平均。
そんな歴史的な日。
私は、「Final Defense」と呼ばれる博士号を得るために必要な最後の試験を受け、
無事、博士号取得が確定した。
ここまで来るのは、本当に長かった。
進学を決めたあの日から、3年以上経ったと考えると、本当に時の流れの速さを感じる。
上記の記事を書いた、自信に満ち溢れすぎていた当時の自分に言いたい。
博士課程の3年間は、これまでに経験したことのないような辛い出来事や嬉しい出来事があり、
それをしっかり乗り越えれたぞ、と。
ゴルフや旅行ばかりしていたわけでは、ないんです。
当時の自分は、「自分は何でもできる」という根拠なき圧倒的な自信で武装されていた。
それもきっと大成するには大切なんだろうが、
今になってわかる。自分一人だけでできることって、思っている以上に限られているだなと。
それは、別に博士号を取ったから気づいたってわけではなく、きっかけが博士号だけだったって話。
博士課程の期間は、本当に孤独との闘いで、
研究しなくても自分のせい。研究が前に進まず、成果が得れないのは、
自分の能力が低いからという、圧倒的な劣等感を抱き、
それでも、やらなければ、行動を起こさなければ何も変わらないという強迫観念な的な感情で、
ひたすら前に前に、感情を殺して、自らを律して研究する日々でした。
そんな自分には、進学以前の根拠なき圧倒的な自信はこれっぽっちもありませんでした。
辛いなら、やめたらいいと何度も教授に言われましたね・・・
それでも諦めずに、ここまで走り続けれたのは、
- 始めから最後まで、厳しくも、暖かい声をかけ続けてくださった先生方。
- 死にそうなメンタルになっている俺を横目に、いつもケラケラ笑っている研究室の諸君。
- 国内外のどこに行っても、いつも遊んでくれて、笑いあえる友人達。
- ブログやYouTubeを見て、良かったとコメントをくれるネット民。
- ゴルフの練習場やテニススクールで共に、汗を流し、明日の気力をくれる人達。
- 実家でいつも暖かく迎えてくれる家族。
そんな一見関係のないような小さな言葉でも、
それが積み重なり、自分にとって、限りなく大きな支えとなっていたと感じます。
今後は、この経験を通じて得た、根拠なき絶対なる圧倒的な自信を胸に、次の挑戦に挑もうと思います。
本当にありがとうございました。残すは卒業式だけですね。
現場からは以上です。
では、また。
博士号(工学)取得し、世界共通の資格を獲得しています!
Why: 最高学位取ったら、カッコいいから!学歴マウントからの逸脱。
How: メンタルを削りと命をすり減らして、黙って研究する。
Done: 自分一人では成し得なかった。支えてくれた全ての人に感謝です。